ローマ・テルミニ駅構内で衝突事故
26日19時頃、ミラノ発ローマ行きESAV9643便がローマ・テルミニ駅へ進入中に脱線、同時刻に到着し隣の線路を走行していたサレルノ発ミラノ行きESAV9556便に接触した。駅構内のため、低速であったことから、負傷者は数名程度で済んだが、駅入口付近の線路を塞ぐ形となっていることから、4番線から9番線は使用できなくなっている。
この影響により、当日7番線に停車中だったミュンヘン・ウィーン行きの夜行列車EN1034は発車できなくなり運休したのをはじめ、テルミニ駅への進入が大幅に制限されているため、一部の列車はティブルティナ駅発着へ変更となっている。また4月27日(金)は、運休や大幅な遅延が発生する旨がイタリア鉄道よりアナウンスされた。
鉄道撮影に三脚って必需品?

唐突ですが、鉄道撮影をされる皆さんは、普段三脚をお使いでしょうか?実は私、三脚は夜間の長時間露光以外はほとんど使用しません。最近雑誌などに掲載されている写真、あれも全て手持ちによる撮影です。
しかし、鉄道沿線でカメラを構えるカメラマンの皆さんを見ると、9割近くが三脚を立てているように思います。それで、ちょっと気になったのでネットを検索してみたら…
「昼間でも三脚使用は絶対条件」
「三脚なくして鉄道写真は撮れず」
「三脚を使ったら手持ちには戻れない」
そして
「三脚は重ければ重いほどエライ!軽いのは邪道!」
などなど、三脚に対する美辞麗句どころか、三脚を使わなければ非国民!鉄道写真にあらず?!と言わんばかりの強い語調の発言まで…!三脚、そんなに必要なんですか…???なんでも、鉄道写真家のプロの先生に言わせれば、いざ列車が来た時にブレさせず、構図も完璧な写真を撮影したければ、重量級の三脚使用は絶対条件で、プロカメラマンは皆、そうしているんだそうな。知らなかった…。
私の場合、昔から独学で写真を勉強し、全てが自己流なので、学校はおろか、カメラ雑誌もろくに読んだことはないです。ただひたすら撮影をして、失敗すれば次は変えてみよう、とほとんど感と経験の世界でした。カメラを持ち始めて25年以上、ずっとこれでやってきているので、三脚があればブレないのは理屈では分かるけど、そんなものを立てて高速列車の撮影はできないよ…ブレるんだったら流す!というスタイルになってしまいました。たぶん、世間から見れば邪道そのものです。
ヨーロッパでの撮影がほとんどというのも、私が三脚に頼らず、手持ち優先にしている理由の一つと言えるかもしれません。というのも、日本と違って海外でデカイ三脚を広げて撮影していようものなら、警官に通報されて連行される可能性も否定できず、一歩間違えるとライフル銃を持った迷彩服のオニイサンがたに厳しい尋問を受ける可能性があります。
重量級の三脚は、飛行機の荷重制限に引っ掛かる可能性を秘めている、ということもあります。三脚ではありませんでしたが、昔お土産を買い過ぎて、追加料金をEUR150(当時で20000円くらい)も支払わされた記憶があります。現地に住んでいる訳ではないので、移動には必ず長距離の飛行機移動が付いて回るので、重量は意外と大きな問題なのです。よって、私の三脚はこれまた「邪道」な、比較的軽量な三脚を使用しております。

そして、特に若い頃は(今もまだ若いけど)お金が無くて、ヨーロッパへ行きたければ一番飛行機代が安い1月〜2月に行くことが多かったのですが、その時期はとにかくすぐに暗くなる!冬のヨーロッパは、特に北部はいつも曇り空で、晴れた景色の撮影なんてなかなかできません。当然、シャッタースピードは遅くせざるを得ず(フィルム時代は、感度を上げると画像が荒れてしまうので、どうにも限界があった)、夕方近くになってくると流し撮りに徹するしか方法がありませんでした。私の昔のポジを見ると、流れている写真が結構あります。
以上のような理由で、私は基本的にずっと三脚を使わずに、使うのは夜間に駅構内で停車中の列車を狙う時など、極々限られた時のみです。これは、かつてヨーロッパで鉄道撮影をされてこられた、多くの偉大なる先輩カメラマンからの知恵でもあります。(三脚を広げたら連行された等々、この手のトラブルは枚挙に暇が無い)
私も、今でこそ雑誌などに掲載させて頂いておりますが、正直ハイエンドアマチュアの方と比べれば、腕も装備も平凡そのものでしょう。周りを見ていると、自分の腕も装備も恥ずかしくなってきます…。しかし、実はこの世界で食って行けるかどうかというのは、かなり難しい問題なのです。特に海外の場合、日本の鉄道と比べて読者の関心が薄いため、毎回のようにお声が掛かるとか、売り込んですぐに採用なんてことはほとんどないのですし、そもそも取材費なんて出ません。当然、機材に掛けられる資金というのも限界があります。
もっとも、最近ようやくカメラ機材に少しだけ投資できるようになりましたが、以前はその時ある最低限の装備の中で、やれることをやる、という感じでした。何しろ、ほんの数年前までは広角レンズが無かったのですから…。よく標準と望遠レンズだけで我慢できたと思います。
今後しばらく、壊れるまでは現有戦力の中でやりくりし、何か不具合が発生したら、その時点でどうするか考えよう…という状況です。そして三脚に関しては…邪道と思われるかもしれませんが、私は「機動力こそ命」と考えておりますので、今後も使わずに、基本は手持ちで撮影して行くと思います。一応プロとしての自覚はありますが、鉄道カメラマンは本業ではないですからね…私の周りの経験豊富な鉄道撮影仲間のお友達から、色々と教えていただくことが多いです。
橋爪智之

追伸:
比較的最近撮影した、東北新幹線MAX(E4系)。隣で一緒に撮影していた中学生の少年に、色々と教えて頂きました!私の知識レベルなんて、実はその程度なのです。
ところでその件の中学生、彼はとてもマナーが良い、非常に模範的な少年でしたが、鉄道ファンも彼みたいな人ばかりだったら、場所の奪い合いや他人への罵声などもなくなり、鉄道が好きというだけで周りから白い目で見られるようなことも減ると思うんですが。
週刊東洋経済 2月25日号 特集「鉄道再起動」
新鮮な情報が売りの「新作情報」も、このような状況では意味を成しておらず、まったくお恥かしい限りでございます。それで今更なのですが、以下の誌面に寄稿させて頂きました。

週刊東洋経済 2月25日号 特集「鉄道再起動」
この中の「中国は新幹線を模倣したのか」という記事を担当させていただいております。昨今、中国のコピー商品が色々と問題になっており、そこばかりがクローズアップされ、煽り立てるように報道されていますが、色々と取材をしていく中で、そこまで大袈裟に騒ぎ立てることもないのでは…という風に感じました。と言いますのも、中国によって高速列車がコピーされ、日本企業が大損害を被ったかと言えば、実は部品の輸出などでそれなりに稼いでおり、うまく共存することで大きなビジネスへと発展できる可能性を秘めているからです。この件に関しましては、調べれば色々と面白い事実も見つかってきそうで、しばらく目が話せなさそうです。
…と、もう翌週号が発売直前のこの時期に、宣伝にはなりませんでしたが、もしご興味がございましたら、バックナンバーなどでも入手可能となっておりますので、是非ご覧いただけましたら幸甚です。
橋爪智之
トーマスクック ヨーロッパ鉄道時刻表 2012年冬・春号
ダイヤモンド・ビッグ社刊「トーマスクック ヨーロッパ鉄道時刻表 2012年冬・春号」の巻頭カラーページ、ヨーロッパの景勝ルートのページに寄稿しております。なお、今回は2本立てですが、私は前半のリヴィエラ海岸沿いのルートを担当しております。
既に多くの方がお手に取ってくださったようで、多くの感想を寄せて頂きました。ご覧になっていただいた方、コメントを寄せていただいた方、そしてお買い上げいただいた方、皆様本当にありがとうございます。
なお、一応この巻頭カラーページでの景勝ルート紹介は連載となる予定?で、年に2回ではございますが、今後も引き続きヨーロッパ中の素晴らしい景色をお伝えしていこうと思います。そしてまた、その素晴らしさをより詳しくお伝えできるよう、気合を入れて撮影してまいります。
ちなみに、私のちょっとしたこだわりですが、撮影は可能な限り、車内からと外からをそれぞれ撮影するようにしており、乗車する日とレンタカーや自転車で外撮りする日を別々に設けて取材しております。今回のリヴィエラ沿いのルートも、数年に渡って取材を繰り返しております(よって暴露しますと、極一部に差障りの無い程度で数年前の写真を使用しております)。
時刻表とは本来、実用書なので、そう頻繁にお買い求め頂くこともないと思うのですが、単なる実用書ではなく、その中に少しでも皆様に興味を持って頂けるような記事内容にするよう、私も頑張って執筆いたします。
今後とも何卒、よろしくお願いいたします。
橋爪智之

新年明けましておめでとうございます。
2011年末から今年に掛けて、そして現在もなのですが、色々と忙しい日々が続き…ということを理由にしつつ、つい更新が滞ってしまいました。何もすることがなくて暇だ…と言うよりは遥かにマシなのですが、しかし忙しくて猫の手も借りたいほどだ、というのには変わりありません。
ということで、今までもそう頻繁に更新をしていたわけではございませんが、2012年も引き続き、スローペースでの更新となりますことをお許しください。執筆・寄稿作品の情報は、なるべくお知らせしていく予定です。(と言いつつ、昨年末に一つだけ紹介をすっぽかしております…)
ともあれ、本年も何卒よろしくお願いいたします。
2012年1月11日
橋爪智之
2011年 取材旅行の思い出 その5

アルト・ゴルダウ駅は、スイスの基礎自治体アルトにあるゴルダウという町に位置する。ツーク湖のすぐ近隣にあり、風光明媚で静かな町である。
ところが町そのものの規模としては小さいが、ここはミラノからゴッタルド峠を抜けてきた列車が、それぞれチューリッヒとルツェルン・バーゼル方面へ分岐する交通の要衝で、リギ山への登山鉄道「アルトゴルダウ・リギ鉄道」の基点でもある。
長大な急行列車が到着すると、この小さな町の駅は多くの乗り換え客で賑わいを見せる。この駅では、各方向からやってきた急行や各駅停車が同時に集結し、乗換えが済んだら全列車が各方向へ走り去っていく。列車が去ったあとの駅は、先ほどの賑わいが嘘のように静けさを取り戻す。毎日1時間ごとに、その光景を繰り返すのだ。
2011年 取材旅行の思い出 その2

オランダと言えば風車にチューリップ。チューリップ畑は、意外と色々な場所にあり、季節さえ選べば列車との組み合わせは比較的容易…なのだが、風車との組み合わせはかなり限られている。
執念で見つけたこの場所、実は道路が無いからレンタカーも借りられない。しかも何故か、オランダはレンタカー代が目をむくほど高い!経費が出るわけでもない状況で、この出費はかなり痛い。
そこで目をつけたのがレンタルサイクル。値段も安いし、健康にも良い!…ということで、最寄の駅から片道10キロの距離を、背中に15キロ以上の撮影機材を背負いながらひたすら漕いでやってきた。
黄色いオランダ国鉄の列車と、青い空との組み合わせが印象的だった。
橋爪智之








