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2013-06

撮影と天候

海外で撮影する、というのは楽しくもあり、また苦労も多いです。苦労話を挙げれば、枚挙に暇がありませんが、中でも一番困るのが、自分ではどうしようもない天候事情です。

私がこちらへ住む以前、まだ日本にいた頃は、当然限られた時間の中で撮影しなければなりませんでした。なので、予定の日が悪天候だろうが、撮影はしなければならず、雨の中で列車を待ったり、天を仰いで晴れることを祈ったり、とやっていました。冬場は、猛吹雪になったこともありました。

今は、少なくともイギリス国内であれば天気予報を見て、良さそうなら撮影へ行こう、ということができるようになり、効率よく撮影することが可能になりました。それはそれで良いのですが、しかし本当にそれで良いのか…とも思うようになりました。

地球に住んでいれば、晴れの日もあれば雨の日もあります。四季折々の風景が、そこにはあります。特にブリティッシュ・ウェザーなんて言われているイギリスなんて、しょっちゅうにわか雨が降ります。天候を選んで撮影していたら、なんか大事なものを失うような気がしてきたのです。

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先日も、朝晴れていたのでカメラを持って出かけたら、夕方には雨がパラついていました。でも、撮影へは行きました。雨の日ならではの、水を切って走る力強い姿を求めて。

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そう、そしてこれが当地のありのままの、うそ偽りない本当の姿なのですから。
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トーマスクック ヨーロッパ時刻表 2013年夏・秋号

本日はもう一件、ご紹介いたします。

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今号は景勝ルートはお休み、代わりにフレッチャロッサ v.s. イタロという特集記事を組みました。もう、私自身が数年前から煽っておりましたが、最近はようやく、注目度が高まってきてうれしい限りです!色々な角度から、両者の特徴などを詳しく解説しております。

書店にて、お手に取っていただけましたら幸いです。

橋爪智之

鉄道ジャーナル 2013年8月号

皆様、こんにちは。橋爪です。

本日発売の鉄道ジャーナル2013年8月号の中で、「いち早く320km/h運転に到達したTGVものがたり」という記事を掲載させていただきました。

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TGVの歴代各車両の紹介のほか、同じく320キロ運転を行うICE、更には国外へ輸出したTGV技術、あとついでにイタリアのETR500まで、かなり広範にわたって書いております。先日の取材で得た、現地からの最新情報も盛り込まれております。

書店にて、お手に取っていただけましたら幸いです。

橋爪智之

3月取材からの一コマ ~ブレンネロ峠

イタリアのヴェローナと、オーストリアのインスブルックを結ぶブレンネロ峠。この路線へは、撮影と乗車を合わせ、いったい何度訪れたであろうか。美しい沿線風景と列車との組み合わせを写真に収めるべく、レンタカーで訪れたこともあるが、実は両国や、さらにその先のドイツとの間を結ぶ重要な国際ルートでもあるので、昼夜を問わず何度も通過している。

今回も、取材の一環としてミュンヘンからミラノへ列車で移動することになり、このルートを辿ることになった。オーストリア連邦鉄道(OeBB)/ドイツ鉄道(DBAG)連合がこの列車の運行を担当するようになってから初めての乗車であった。

編成は、オーストリア連邦鉄道所属の機関車と客車が、終点のヴェローナまで直通で運行している。1等車、2等車に加え食堂車も連結されている。

沿線風景であるが、トーマスクックの景勝路線に指定されているだけのことはあり、車窓両側に迫る険しい山並みや、その谷間に点在するいくつもの可愛らしい小村が目を引く。

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ただし、カーブが連続する峠を進んでいくので、所要時間はそれ相応に掛かるし、そもそもスピードを求めてはいけない。もし早く移動したいのであれば、飛行機を選択するべきである。鉄道、とりわけ景勝路線の旅は、現代人にとっては贅沢とも言えるが、時間をたっぷりと使って楽しんで欲しいと思う。

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そして飛行機やバスにはない、鉄道旅行最大の魅力とは、ある程度車内を自由に歩き回れることである。少し疲れたり、飽きたりして気分転換をしたければ、ちょっと席を立つこともできる。食堂車があれば、一杯楽しむことも可能。

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食堂車のお姉さんは、英語・ドイツ語・イタリア語ができるマルチリンガルだ。お茶目にポーズを決めてくれた。

Fyra 運行再開されず廃止?

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オランダのニュース記事から気になる話題を一つ。

昨年12月に運行を開始した、アムステルダム~ブリュッセル間の高速列車「Fyra」ですが、新型車両V250型に不具合が多発したことで、運行開始わずか数週間で運行停止となり、通常の客車列車による代替運行が行われていました。その後、運行再開へ向けて調整が進められていましたが、運行再開の目途が立たず、オランダ鉄道NSはついに、運行再開を取り止めると発表しました。

Fyraに使用されていた新型車両V250型は、イタリアのアンサルドブレダ社が製造しましたが、冬季に床下に付着した雪氷が走行中に落下、跳ね返って床下機器を損傷させるといった問題を筆頭に、当初から多くの問題を抱えていました。

今後、このV250型の去就とともに、オランダ~ベルギー間の直通列車をどうするのかというところが注目されます。先日、ちょうど写真の代替列車を利用しましたが、乗り換えは必要だし時間はかかるし、非常に不便でした。オランダ・ベルギー両鉄道には、速やかな問題解決をお願いしたいところです。

3月取材からの一コマ ~ベルリン

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3月のヨーロッパはまだ寒い。特にヨーロッパ北部は雪も残り、夜ともなれば氷点下となる。

ベルリンもまた然り。取材後は、ホテルの部屋で取材の整理でもしようと思っていたが、ふと家内から頼まれていたお土産を思い出した。翌日はドイツを離れるので、買い物はこの日しかできない。慌てて身支度をして、ホテル周辺のスーパーを探すことになる。

初めての土地で当てがない場合、スーパー探しの基本として、人の多い観光地で探すことはなかなか難しい。探すなら住宅地で、かつ乗換駅周辺などに多いので、とりあえず近くの駅や停留所からトラムやバスに乗ってみる。地下鉄では探せないし、電車は通過してしまうが、トラムやバスなら、歩いて引き返すこともできる。

ホテルの前の停留所から、トラムに乗って出かけてみた。案の定、探すまでもなく2駅目でスーパーは見つかった。買い物は済んだので、そのまま先の駅まで旅をしてみた。

実は、ベルリンは初めての町ではない。学生時代、ドイツ語の勉強をするために語学研修に参加し、延べ滞在日数は2か月以上にもなる、少し知った町だ。1990年代のベルリンは、まだ東の香りがプンプンしていて、旧西ドイツと比べてどことなく薄暗く、活気のない町だった。電車もぼろく、トラムは旧チェコスロバキア製の無粋なタトラ車ばかりだった。

初めての訪問から15年以上が経過し、ベルリンは大きく変わった。町には洗練されたデザインの建物が次々と建設され、どこも活気に満ち溢れている。電車も、旧型車両はかなり淘汰され、街中で見かける車両もボンバルディエ製の新車フレキシティが増えてきた。

個人旅行ではなかったので、今回の取材でベルリンの鉄道網を自由に視察することはできなかったが、こうして取材後のわずかな自由時間で、久しぶりにベルリンの雰囲気を味わうことができた。

そう、この凍てつくような寒さも…。


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ボンバルディエ本社には、ベルリンのトラムを納入していることが誇らしげに掲げられていた。

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プロフィール

橋爪智之

Author:橋爪智之
Tomoyuki Hashizume
欧州鉄道フォトライター
1973年 東京都生まれ
チェコ共和国プラハ在住
日本旅行作家協会(JTWO)会員

ヨーロッパで高速列車が産声をあげるほんの少し前、1970年代後半から1980年代にかけての幼少期をイギリス・イタリアで過ごし、当時より欧州の列車名や機関車形式を覚える、かなり早熟な「TEE世代」。トラベルガイドや紀行文、鉄道車両専門書のみならず、鉄道模型など幅広い分野の執筆を行う。
2013年11月から、月刊誌「鉄道ジャーナル」で連載をスタート。2016年2月から、月刊誌「RM Models」にて海外鉄道情報コーナー「世界鉄道」の不定期連載がスタート、2017年1月から定期連載化。

主な執筆作品・寄稿先

>ダイヤモンド・ビッグ社
・世界の高速列車
・世界の高速列車Ⅱ
・トーマスクック時刻表(巻頭特集ページ)
・ヨーロッパ鉄道時刻表(2015年から)
・「地球の歩き方」 by Train 鉄道の旅シリーズ

>プレス・アイゼンバーン
・月刊とれいん

>悠書館
・鉄道の世界史

>日本地下鉄協会
・世界の地下鉄 151都市のメトロガイド

>朝日新聞出版
世界の車窓からDVDブック第2期
・33号イタリア編
・34号イギリス編

>東洋経済新報社
・週刊東洋経済
・東洋経済オンライン(海外の鉄道を中心に寄稿)

>交通新聞社新書
・030 ヨーロッパおもしろ鉄道文化

>鉄道ジャーナル社
・鉄道ジャーナル(2011年11月号、2012年1月号、4月号、2013年4月号)
・2014年1月号から「ロンドン発 欧州鉄道通信」を連載中。

>イカロス出版
・駅撮りで楽しむヨーロッパの鉄道
・路面電車EX07

>洋泉社
・洋泉社ムック 時刻表読本
・洋泉社ムック 夜行列車読本

>海外鉄道技術協力協会
・新幹線と世界の高速鉄道2014
・世界の鉄道(2015年版)

>マイナビ出版
・完全保存版! 新幹線まるわかりBOOK

>株式会社ネコ・パブリッシング
・RM Models(欧州型鉄道模型関連記事)
・2016年2月より海外鉄道情報不定期連載「世界鉄道」コーナーを一部担当、2017年1月から定期連載化決定に合わせ、準連載スタート。

ご意見やお問い合わせは、下記アドレスまでお願いいたします。
stazionecentrale@infoseek.jp

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