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日立イタリアV250はどのように変身するのか?!

20140405 (209)

FYRAという列車を覚えているだろうか。

オランダとベルギーを結ぶ国際列車、「ベネルクストレイン」の後継として、高速新線上を250キロで走行する中速車両の導入を進めていたオランダ・ベルギー両鉄道。競争入札の末、イタリアの車両メーカーであるアンサルドブレダ社が獲得、2004年に19編成のV250型車両を製造する契約を結んだ。

ところが、開発は遅々として進まず、導入は大幅に遅れた。量産先行車がデビューした後も、試運転が繰り返されるばかりで、なかなか営業開始できず、2012年12月の冬ダイヤ改正でようやく正式に運行を開始した。ところが、運行開始すると様々な問題が続出、まともな運行が続けられなくなり、わずか3週間で運用離脱、同国間の列車運行は一時大混乱となった。

結局、まだ納入されず、出荷待ちだった編成も含め、全19編成がメーカーのアンサルドブレダ社へ返品されるという、とんでもない話だった。同社はこれのほか、デンマーク鉄道のIC2/4車両でも問題を抱えており、経営も悪化、のちに日立製作所へ売却され、現在は日立イタリアとして再出発した話は記憶に新しい。

さて、メーカーへ返却されたV250型は、そのままでは不良債権となってしまうので、どうにか活用しようと各国鉄道へ売却を試みたが、このようなトラブル続きの車両を引き取ってくれる国はどこにもなかった。最終的に、地元イタリアのトレニタリアTrenitaliaがこの車両を引き取り、再活用すると発表していた。

実は正直、ずいぶんとお人好しな話だと思っていた。投入予定路線はローマ~バーリ間で、この路線には振り子式ETR485型がすでに投入されているが、トレニタリアによると振り子機能のないV250型を投入した場合、所要時間は若干増えると予想している。他国で使い物にならない車両を引き受け、今より所要時間が延びるような路線へ投入するという話を聞いていると、イタリア政府から救済目的で押し付けられたのか、と勘繰りたくもなった。

さて、イタリアへ投入するにあたって、どのようなスタイルとなるのか、やはりとても気になるところだ。そんな中、本日興味深い情報を入手した。改造について、信号システムやパンタグラフなどはもちろんのこと、座席などインテリアなどもトレニタリアに合わせたものへ手直しが加えられるとのことだが、注目なのは「前面形状を変更する」という項目があったこと。そのような大掛かりな工事が行なわれるとは、私も考えていなかった。

写真をご覧の通りだが、V250の顔は、お世辞にもカッコ良いとは言い難い。可愛く言えば、ムーミンと呼んでも差し支えないが、私には「ずーしーほっきー」にしか見えない。初期のピニンファリーナのスケッチ画から、どうしたらこんなデザインになったのか、とても不思議に思っていたのだが、とにもかくにも、トレニタリア独自のデザインへ変更されるのなら、どのようなデザインになるのか、非常に興味深い。

そんなV250型だが、早ければミラノで10月に開催される鉄道見本市に、トレニタリア仕様が展示される可能性があるとのことで、注目している。

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プロフィール

橋爪智之

Author:橋爪智之
Tomoyuki Hashizume
欧州鉄道フォトライター
1973年 東京都生まれ
チェコ共和国プラハ在住
日本旅行作家協会(JTWO)会員

ヨーロッパで高速列車が産声をあげるほんの少し前、1970年代後半から1980年代にかけての幼少期をイギリス・イタリアで過ごし、当時より欧州の列車名や機関車形式を覚える、かなり早熟な「TEE世代」。トラベルガイドや紀行文、鉄道車両専門書のみならず、鉄道模型など幅広い分野の執筆を行う。
2013年11月から、月刊誌「鉄道ジャーナル」で連載をスタート。2016年2月から、月刊誌「RM Models」にて海外鉄道情報コーナー「世界鉄道」の不定期連載がスタート、2017年1月から定期連載化。

主な執筆作品・寄稿先

>ダイヤモンド・ビッグ社
・世界の高速列車
・世界の高速列車Ⅱ
・トーマスクック時刻表(巻頭特集ページ)
・ヨーロッパ鉄道時刻表(2015年から)
・「地球の歩き方」 by Train 鉄道の旅シリーズ

>プレス・アイゼンバーン
・月刊とれいん

>悠書館
・鉄道の世界史

>日本地下鉄協会
・世界の地下鉄 151都市のメトロガイド

>朝日新聞出版
世界の車窓からDVDブック第2期
・33号イタリア編
・34号イギリス編

>東洋経済新報社
・週刊東洋経済
・東洋経済オンライン(海外の鉄道を中心に寄稿)

>交通新聞社新書
・030 ヨーロッパおもしろ鉄道文化

>鉄道ジャーナル社
・鉄道ジャーナル(2011年11月号、2012年1月号、4月号、2013年4月号)
・2014年1月号から「ロンドン発 欧州鉄道通信」を連載中。

>イカロス出版
・駅撮りで楽しむヨーロッパの鉄道
・路面電車EX07

>洋泉社
・洋泉社ムック 時刻表読本
・洋泉社ムック 夜行列車読本

>海外鉄道技術協力協会
・新幹線と世界の高速鉄道2014
・世界の鉄道(2015年版)

>マイナビ出版
・完全保存版! 新幹線まるわかりBOOK

>株式会社ネコ・パブリッシング
・RM Models(欧州型鉄道模型関連記事)
・2016年2月より海外鉄道情報不定期連載「世界鉄道」コーナーを一部担当、2017年1月から定期連載化決定に合わせ、準連載スタート。

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